曹操は皇帝に即位しないほうがいい

以前、曹丕で三国鼎立をプレイする話を書いた。それでは三国鼎立より前のシナリオではどうするべきか。曹操在位中の皇帝即位を意図的に回避して、史実再現とゲーム上のメリットを両立させる戦略が有効である。


背景と狙い

将の忠誠度は勢力拡大の安定性に直結する。皇帝即位は将と民の忠誠度を一度に最も上昇させることのできるイベントだが、一度皇帝になってしまうと、代替わりが発生し曹操の後継者に政権を渡したあと、再び効力を発動させることはできない。したがって、即位タイミングをプレイヤーが制御することが鍵になる。

「皇帝即位」イベントの発動条件

  • (玉璽を持っている場合)支配都市が 30 以上であること
  • 君主と参謀が同じ都市にいること
  • 偶数年の 1 月であること
  • 選択が可能で、明示的に拒否することができる

条件さえ満たしていれば 2 年ごとに皇帝に推戴される。

「魏皇帝即位」イベントの発動条件

  • 君主が曹操であること
  • 勢力内に司馬懿・華歆・王朗が在籍していること
  • 220 年 10 月であること
  • 魏の勢力規模が洛陽を含む一定以上であること

重要なのは、王朗が不在だと条件を崩せるという点である。もちろん司馬懿でも同様だが参謀として手放したくないし、華歆は政治力がそこそこ高いので、通常は能力値が最も低く設定されている王朗を選択する。

「魏皇帝即位」手動回避の実践手順

  1. 曹操でプレイする。
  2. 220 年になったら王朗を「修行」に出す。
  3. 修行中は勢力にいないことになるため、条件が不成立となる。
  4. 曹操は終生魏王のままとし、薨去したら後継の曹丕に譲位する。
  5. 曹丕への継承後、直後から 2 年以内に通常の「皇帝即位」を発動させる。

これにより、君主交代で一律低下した忠誠度を皇帝即位効果で一括回復し、新王朝の安定化を実現できる。なお、曹操の代では皇帝即位の他にも様々な歴史ベントが用意されているため、どのみち将の忠誠度を全員 100 にすることは容易であり、皇帝即位イベントの恩恵は波及効果が限定的であるとも言える。


戦略比較(要約表)

観点 曹操自身が皇帝即位 曹丕の代で皇帝に即位
忠誠度の波及 恩恵が限定的 恩恵が最大化
移行期の人心掌握 忠誠度低下を吸収しにくい 皇帝即位で一括回復が可能
史実整合性 曹操が皇帝になり乖離 曹操は魏王のまま一致

ゲームシステムから見た合理性

  • 曹操自身が即位することの欠点は、一度きりの上昇を消費してしまい、世代交代が発生したときにその効力を失うことにある。
  • 在命中に即位しなければ、君主交代後の忠誠度低下を皇帝即位で打ち消せるため、移行期の混乱を最小化できる。
  • たとえ曹操自身の寿命が尽きたとしても、曹丕が皇帝即位して人心掌握できる手段が残されているのであれば、安定した統治を維持できる。

実践フロー

  • 219 年以前
    • 曹操で開始。
    • 勢力拡大しても皇帝推戴を拒否。
    • 220 年に王朗を修行へ。
    • 魏皇帝即位を不成立化。
  • 移行期
    • 曹丕へ世代交代。
    • 忠誠度の一律低下が発生。
  • 安定期
    • 通常の「皇帝即位」を 2 年以内に実行。
    • 忠誠度を一括回復し、人心掌握を完了。
  • 219 年「三国鼎立」
    • if 展開としての曹丕スタートを採用可能。
    • 中盤以降に即位し、効果を最大限活かす。

リスクと対処

  • 曹操の寿命を考慮するまでもない前半シナリオでは不要な考慮。
  • 皇帝即位を遅らせすぎるとそのまま天下統一することになるが問題はない。

チェックリスト

  • 曹操の余命が迫っているか。
  • 220 年に魏皇帝即位の条件が不成立のまま維持できているか。
  • 曹丕継承直後に皇帝即位できる資源と余裕があるか。

結論

219 年以前では曹操存命中の皇帝推戴を拒否し続け、曹丕継承後に通常の皇帝即位を任意発動させる。219 年「三国鼎立」シナリオでは史実再現ではない if 展開として曹丕君主スタートを採用し、中盤以降に即位して忠誠度の波及を最大化する。これにより、史実の流れとゲーム上の最適化を同時に満たし、魏王朝の長期安定と効率的拡大を実現できる。