考えを変えたら、根拠も見直す
一度根拠を確認して決めたことでも、判断の前提が変われば、その根拠が引き続き使えるとは限らない。たとえば、ソフトウェアの要求仕様を変更した後に、変更前のテストがすべて成功していたという記録を示しても、新しく加わった要求の検 … 続きを読む
一度根拠を確認して決めたことでも、判断の前提が変われば、その根拠が引き続き使えるとは限らない。たとえば、ソフトウェアの要求仕様を変更した後に、変更前のテストがすべて成功していたという記録を示しても、新しく加わった要求の検 … 続きを読む
ある数学的な未解決問題について、新しい証明が得られたとする。その証明をすべての研究者へ同時に公開する場合と、選ばれた専門家だけに先行して提供する場合では、公開後の研究活動に異なる条件が生じる。前者では、専門知識と検証環境 … 続きを読む
AI の性能を比較するとき、最初に目へ入りやすいのは正答率、F1、PR-AUC、KL ダイバージェンスのような評価値である。これらの数値には、異なるモデルを同じ尺度へ置き、改善前後の差を定量化できる利点がある。一方、評価 … 続きを読む
ショーペンハウアーは、生きることに伴う苦痛を、偶然の不幸や社会制度の欠陥だけから説明しようとしたわけではない。『意志と表象としての世界』では、生命の根底に、生存を維持し、欲求を満たそうとする絶え間ない意志があると考えた[ … 続きを読む
AI が仕事の進め方を正しく説明できることと、その説明に沿って最後まで仕事を進められることは別の能力である。既稿「AI に仕事を任せるには、モデルの外側を設計する」では、生成した答えを現実の仕事へ接続するには、観測、判断 … 続きを読む
AI システムの効率化では、計算量、モデルの精度、学習量、コンテキスト長など、利用できる資源に上限を置く場面が多い。推論コストを下げるために小さなモデルへ切り替える、量子化によって重みの表現精度を下げる、長い履歴を圧縮し … 続きを読む
大腸がんの原因として腸内細菌を調べるなら、患者の便を調べればよいように見える。診断時点でどの菌が存在するか、どの遺伝子を持つ菌がどれだけいるかを測れば、発がんに関係する細菌も見つけられそうである。腸内細菌を原因候補と考え … 続きを読む
赤いリンゴを見たとき、視覚系は眼に届いた光を網膜で神経信号へ変換し、色や輪郭などの特徴を処理する。私たちはその結果を使って、目の前の物体をリンゴと識別し、色を「赤い」と報告できる。しかし、赤いと答える能力を説明することと … 続きを読む
生物が外からの刺激に反応しなくなったとき、直接観察できるのは、運動や成長変化などの最終的な出力が消えたという事実である。この結果だけから、内部で何が止まったかを一意に決めることはできない。刺激そのものを検出できなくなれば … 続きを読む
細胞を詳しく調べれば、その細胞が現在どのような状態にあるかはかなり分かるようになった。どの遺伝子が働いているかを 1 細胞ごとに測定すれば、細胞型の違いや分化の途中にある状態まで区別できる。現在の状態を知ることと、その細 … 続きを読む